スピード仕事術の第1のポイントは、時間をマネジメントする技術にある。時間に対する意識を高めないと、スピーディーに仕事をこなせない。時間を効率よく使うためにはパターン化するのが有効だ。平日や休日の過ごし方をパターン化してしまおう。時間をうまくマネジメントする秘訣を紹介する。
1日を5分割する
読者の皆さんは、1日をどのように過ごしているだろうか。私は自分の生活時間を次の5つに分けている。1日を5分割するとは、どういうことだろうか。
誰でも1日の時間を、このように5つに分類することができるだろう。
毎日忙しく動き、毎日違うことが起こっているように見えても、人間は、実はこの5つのことしかやっていない。
次に、時間配分を考えてみよう。
(1)の睡眠時間は、個人差はあるものの、最低6時間、多めに睡眠を取る人なら7時間程度は必要だろう。となると、1日のうち、まず夜中の12時ごろから、午前6時、7時ごろまでは使えない時間となる。
次は、(2)生きるための時間だ。食事は朝、昼、晩の3回。時間は、短い人なら1回の食事に20~30分、長い人なら1時間、3回合計で平均してみれば1時間半程度だろう。それに加えて風呂やトイレに入る時間が合計で40~50分程度。つまり、2~2.5時間をこのために毎日使うことになる。
次に、(3)仕事の時間。これはその人の仕事のスタイル、その会社の勤務時間の長さによって大きく違う。これをいかに効率よくやるかが、課題でもある。
でも、会社で決められている勤務時間は、午前8時30分か午前9時から午後5時30分か午後6時までというのがほとんどだろう。さらに、通勤に片道約1時間かかるだろう。
となると、午前7時半ごろから、午後7時ごろまでの時間帯は、ほとんどの人が仕事のために費やすことになるわけだ。
残りの(4)体調維持の時間、(5)自分のための時間として使えそうなところは、早起きの人なら食事をしてから仕事に出かける前の午前7時半ごろまで。
早めに仕事を切り上げられる人なら、食事をして風呂に入った後の午後9時ごろから午後11時ごろまでの3時間程度しかない。もちろん、通勤時間を(5)自分のための時間として利用するという方法もある。