一段落する時間をつくらない

 時間を有効活用するために、もう1つ重要なことは、「ああ、一段落」というお休みの時間を作らないこと。あることをした後、次のことに移っていく間(インターバル)をできるだけ短くすることだ。

 そのためには、何かやっているときに、次に何をやるかを考えておくことが大切だ。

 たとえば、年度末の営業の追い込み。

 あなたが営業パーソンなら3月になると、下期予算を達成しようとして走り回るだろう。

 3月20日を過ぎて、なんとか、営業目標達成の目途がついた。あと10日で、注文書を手に入れれば、今期も目標達成だ。

「やれやれ、今期も終わったな」と安心してはいけない。

 実際、今期の予算を達成するどころか、20%オーバーの数字を出した先輩社員は、もう来期へ向けての仕込みを始めている。

 もし、ここで一息ついて、「やれやれ終わったな、今晩はいっぱい飲みに行くか」とやっていると、すぐに10日間たち、4月1日がやってくる。

 すると、会議で課長から、今期の計画を出せと言ってくる。

 あなたは、あわてて適当に顧客名を並べたリストを作るが、課長から、「この計画はどこまで進んでいるのか」と詰められ、リストの出し直しを命じられる。それもこれも、あなたが一息ついていたせいだ。 

流れるように仕事をする

 だから、いつも次を考えて、次から次へとことを進めるようにしたい。今期の予算達成の目途がついたら、来期の仕込みにすぐ着手するというように。

 こうやって行けば時間に無駄がない。流れるように仕事が展開されて行き、結果にたどりつくことができる。つまり、局面に応じて適切な手をすぐに打つとことが、時間を短縮しながら結果を出す秘訣である。

 事前に準備をしておいて、間髪を入れずに、すぐに頭を切り替える。これができれば、無駄な時間をなくすことができるのである。