気鋭の若手ディレクターが
想いを込めて

 しかも、番組の総指揮を執るディレクターは、「羽田空港の清掃員・新津春子さん」や「同時通訳者・長井鞠子さん」など同番組の数々のヒットを連発してきた、築山卓観氏(32)。
 築山氏と私の初対面は、今年3月1日にJR南新宿ビルで行われたNHK文化センターの料理教室「志麻さんのプレミアムな作りおきLIVE」だった。
 志麻さんがお客様に実際に料理をしているところに、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」のカメラが入っていた。終了後に築山氏とお会いした時は、事務的な名刺交換だけで、クールな印象だけが残った。

 しかし、「プロフェッショナル仕事の流儀」放送の数日前、メールで直にやり取りすると、放送内容への自信と感動がひしひしと綴られていた。

 僭越ながら、“人知れず人を支えるプロ”をご紹介することを大切にしてきたつもりでしたが、今回は特に、そのど真ん中のプロを取材させていただき、志麻さんの優しさや愛に打たれ、思い出深い番組になりました。大きく振りかぶったプロフェッショナルではなく、些細なところに気を配る、志麻さんの優しさとストイックさが伝われば幸いです!

 最初のナレーションと、最後のナレーションに、家政婦という仕事がどんな仕事なのかを、私なりに表現しましたので、ぜひご覧ください。

 このように、初対面とはまったく違う熱気ムンムンのメールがやってきたのだ。私は熱い人間が好きだ。しかも外見クール、内面スーパーホットな人に惹かれる。志麻さんも、築山氏もそのタイプだ。一気に私は築山氏のファンになった。

 さあ、いよいよ放送が始まる。
 放送前に取材した時、志麻さんは「40日間完全密着され、私の素顔がすべて出てしまっているから恥ずかしい」と言っていた。
 築山さんはどんな映像に仕上げたのだろうか。

 2018年5月21日22時、私は、放映25分前にNHK総合にチャンネルをスイッチした。
 すると、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督がフランスからインタビューを受けているではないか。これは面白いと思った。
 放送時、志麻さんは何をしていたのか。
 私は、放送後の志麻さんを直撃した。