押切道子さんが
仕事観を変えてくれた

編集:「素晴らしいご関係ですね。あと、以前の連載に出ていただいた、押切道子さん、番組でも存在感ありましたね」

志麻:「そうですね。やさしさに満ちあふれていましたね」

編集:「私も押切さんを取材しましたが、さすが学童保育を経営されているだけあって、ご自身の言葉、をお持ちですよね」

志麻:「はい。私も家事代行、家政婦の仕事のやりがいの壁に当たっていた時に、押切さんをはじめお客様に救われました。すごい多忙なのに、いつも明るく気遣い頂いて、とてもやさしい。子育ての相談とかも非常に親身にのってくださる。ありがたいですね」

編集:「先日、押切さんに取材した時、『プロフェッショナル仕事の流儀』を見て、涙が出てきた、とおっしゃっていました」

志麻:「そんなふうに見てくださったなら、とても嬉しいですね」

編集:「志麻さん、最後に一言ありますでしょうか」

志麻:「今回、放送で初めてお客様とその子どもたちが一緒に私の料理を食べてくださっている姿を拝見しました。この仕事をしていると、意外とそのシーンを見ることは多くありません。私がこの仕事を志したのも、大人だけでなく、子どもも大人も一緒に食べて美味しい料理をつくりたいと思ったからです。高級フレンチ店では小さい子が行けないところがほとんどですが、ご家庭であれば、子どもも大人も楽しめる。私の中ではこれはとても大切なことです。『プロフェッショナル』に関わったすべての方々、そして私をこれまで支えてくださった方々に心から感謝したいです。これからもさらに腕を磨いて、様々な家庭環境に合わせた、お客様に愛される料理をつくっていけたらと思っています」

編集:「心あたたまるお話を、ありがとうございました」

 彩りあざやかで、冷蔵庫の少ない食材でできる志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回を、ぜひご覧いただければと思います。