有楽町線や都営大江戸線に
浮上する新たな計画とは?

 都内交通の拡充計画も動き出している。東京都江東区は区内南北交通の利便性向上と、東京臨海部へのアクセス性向上のため、東京メトロ有楽町線豊洲駅から分岐して半蔵門線住吉駅に至る約5.2kmの地下鉄整備に向けた取り組みを進めている。

 この路線は元々、有楽町線の支線として計画されたもので、1982年に旧営団地下鉄は同区間の免許申請を行っているが認可されなかった経緯がある。民営化して東
京メトロとなってからは、副都心線を最後に新線の整備主体にはならない、つまり自前で新線建設はしないと表明していることから、東京都と江東区が整備主体となっ
て路線を整備し、列車の運行を東京メトロに委託する、いわゆる「上下分離方式」による整備を目指して検討が進められている。江東区は事業化決定から、おおむね10年
以内の開業を目指したいとしている。

 また東京都は練馬区北西部の鉄道空白地域を解消するため、都営大江戸線の大泉学園町方面への延伸を検討している。構想自体は40年以上前から存在していたが、地下トンネルの導入空間となる地上道路の整備が遅れて実現のめどが立っていなかった。ようやく道路建設に向けた土地区画整理事業が進捗し、2021年ごろに開通が予定されていることから、地下鉄についても、間もなく事業化に向けた動きが本格化するものとみられる。

 多摩都市モノレールについても、現在の北の終点である上北台駅からJR八高線箱根ヶ崎駅までの約6.8kmと、南の終点である多摩センター駅からJR町田駅までの約13km方面の延伸計画が検討されている。

 箱根ヶ崎ルートは新青梅街道上を拡幅して高架橋を建設する計画で、道路拡幅工事は2016年に着手され、2022年に完成する予定だ。町田ルートについては、延伸区間13kmのうち半分の区間で道路整備が未着手だが、町田市は早ければ2032年までに開業させたいとしている。