ウイン・ウインの相手とだけ取引
ヒルトップの営業部長・林新太郎は、
「新規顧客の獲得にあたっては、自分たちの将来性を考慮しながら、取引する相手を見つけている」
と話しています。
「私たちは、新規顧客の獲得のために展示会に出展することも多いのですが、『展示会で大きなメーカーと知り合いたい』と思っているわけではありません。
小さい会社でも、ベンチャー企業でもかまいません。私たちが探しているのは、『ヒルトップとマッチする会社』『ウイン・ウインの関係になれる相手』。要するに将来性のある相手です。
ヒルトップにとって『よい仕事』とは、単に売上が高い仕事ではありません。
『自分たちのモチベーションが上がる仕事』『自分たちのスキルが上がる仕事』『会社のビジョンに近づく仕事』です。
仮に、相手が世界的なメーカーであり、一定の利益が見込めるとしても、『こうしろ、ああしろ』というルールが多いなら、『将来性はない』と判断します。
ヒルトップは下請企業ではないからです。
目先の利益にとらわれずに、『この相手と仕事をすることで、自分たちにも相手にもメリットがあるかどうか』を見極めるのが営業の仕事だと思います。
受注するかしないかの最終的な判断は副社長に委ねますが、それよりも前段階で、『ヒルトップのビジョンと合致しているか』を判断するのが私たちの役割です」(林)
今回、年間2000人の見学者が訪れる、鉄工所なのに鉄工所らしくない「HILLTOP」の本社屋や工場、社内の雰囲気を初めて公開しました。ピンクの本社屋、オレンジのエレベータ、カフェテリア風の社員食堂など、ほんの少し覗いてみたい方は、ぜひ第1回連載記事をご覧いただければと思います。