「大人の脳は成長しない」はウソ!?脳が衰える人、成長を続ける人の違いとは?26万部突破のベストセラー『最高の休息法』シリーズ著者にして、イェール大で学んだ米国医師が明かす「エイジング研究」の最前線とは?最新刊『脳が老いない世界一シンプルな方法』の本文から一部抜粋してお送りする。

「アメリカに住む祖母がシニアハウスに入った」という知らせを受け取ったミワ(35)は米国に飛んだ。変わり果てた祖母の姿を見た瞬間、彼女は自分が「老いへの恐怖」にとらわれていることに気づかされる。そこに突然姿を現したのは、同じシニアハウスに住む謎めいた老人、スコットだった――。

「老いは醜い」という一つの価値判断

※ストーリーの背景となる「老いの科学(エイジング・サイエンス)」については下記参照。
[第1回]
なぜ、身体が30代の若さなのに、脳が50代レベルに「老化」した人がいるのか?
https://diamond.jp/articles/-/180503

「醜いかい?」
“エターナル”のダイニングスペースで朝食をとっていると、話しかけてくる声があった。スコットとかいう昨日の老人だ。

帰りがけに失神して、ゲスト用の宿泊ルームに運び込まれた私は、カルビンの好意でそのままここに1泊していくことにした。まだ時差ボケが残っているせいで早朝に目が覚めてしまったが、ここでは朝5時から食事が用意されるという。
そう、年寄りの朝は早いのだ。まだ薄暗いというのに、たくさんの老人たちが起き出してきて、もそもそと食事をとっている。祖母はまだ眠っているようで、彼女の姿は見えなかった。