ハリウッドスターも「ロゼワイン」をプロデュース!
アメリカ国内のロゼ消費分布図や発信地を見ると、ニューヨーク郊外の高級リゾート地ハンプトンが最も多く、ついでマイアミビーチ、マリブと続きます。これらの地は、誰もが憧れる美しくリッチな場所であり、ファッションやトレンドに敏感な人々が集まるエリアです。
高級リゾート地に集まるニューリッチや発信力のある若者たちが、美しい海に浮かぶ豪華なヨットで飲むスタイリッシュなロゼボトルや、パームツリーを背景に太陽に反射してキラキラ輝くロゼワインのグラスとともに自撮りした写真をSNSで拡散したことで、ロゼワインの人気がますます高まっていったのでした。クリスマスシーズンにはロゼシャンパンが好まれ、バレンタインデーにはロマンティックなロゼワインが人気になるなど、ほぼ年間を通してロゼの消費が起こっています。
また、ハリウッドスターがロゼワインをプロデュースしたことも人気を後押ししました。2008年には、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが南仏のワイナリーを購入し、ロゼワインを販売しています。二人がプロデュースしたロゼワイン「シャトーミラヴァル」は、ただのセレブワインではなく、実力が伴ったロゼとして人気が高まり、販売初日1時間で6千本も売れました。
アメリカでの消費急増によって、まさにバブル状態のロゼワインですが、アメリカでの人気は必ず日本にも入ってくるように思います。近いうちに、日本でもロゼワインを多く見かけるようになるかもしれません。