「自分の権限内」の判断についても報告する

 私が、上司とのショート・ミーティングで意識したのは、下図に掲げる3点です。

上司と「対決」する人の生産性が低く、上司を「安心」させる人の生産性が高い理由

 まず冒頭で、上司の耳に入れておいたほうがよい「報告」をします。上司はより重要な案件に頭を悩ませていますから、部下の報告にそれほど関心は示さないものです。しかし、自分の権限の範囲内で判断したことであっても、上司の確認を得ることには重要な意味があります。

 自分に与えられた権限はあくまで社長や取締役会から「委譲」されたものですから、その権限を適切に使っているかどうかを上司に確認してもらうことで、「ちゃんとやれているようだな」と安心させることができるからです。

 そして、必ず、「ネクストステップ」を付け加えるのを忘れないでください。ネクストステップについても上司の確認を得ておけば、その後の仕事を迷いなく進めることができますし、万一、その後、ネクストステップを実行しているなかで問題が発生した場合でも、上司を味方につけておくことができます。