9月21日、新しいiPhone「iPhone XS」「iPhone XS Max」が発売された。筆者もご多分に漏れず予約済みのiPhone XS Max 256GBのSIMフリー版をゲットした。そこから約3週間使い倒しているが、ほぼほぼ満足している。iPhone XSの一番安い64GBモデルでも12万1824円、iPhone XS Maxの512GBモデルでは17万7984円という価格(税込)だが、筆者としては余裕でペイすると感じている。今回は、仕事で新しいiPhoneを使いたいけど、高く感じて躊躇している人の背中を押す言い訳をたくさん用意してみた。

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仕事で使うなら、iPhone XS Maxは余裕で元が取れるのでオススメ!

ビジネスで活用できて収入アップにもつながる
読書&情報収集に最適

 iPhone XS Maxは6.5型有機ELディスプレーを搭載している、大きい方のiPhoneだ。iPhone 8 Plusとほぼ同じ大きさだが、ホームボタンがなくなり、全面いっぱいにディスプレーが広がっている。ホームボタンありのスマホから初デビューすると最初は戸惑ってしまうが、1日あれば慣れてしまうのでご心配なく。

 大きさはもちろん好みがわかれるところ。しかし、通信機能を搭載したPCやタブレットを必ず持ち歩いている、と言うのでなければ、ビジネスパーソンにオススメしたいのはiPhone XSよりもiPhone XS Maxだ。

 大きすぎて、片手で操作できない! というのはもちろん同感。2014年にiPhone 6 Plusをゲットしたときは、あまりの大きさに持て余して手放してしまったのでよくわかる。とはいえ、その後iPhone 7 PlusやiPhone 8 Plusを使っていると、仕事で活躍するシチュエーションにたびたび遭遇し、世界的にスマホの大画面化が進んでいるのも納得してしまった。

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iPhone XS Maxが大きいのはもとより承知!

 スマホで情報収集するなら、画面サイズが閲覧効率をダイレクトに左右する。仕事中は仕事をしているし、遊ぶときは遊びに集中したい。しかし、ビジネスのための情報を仕入れることも重要だ。出勤や休憩といった隙間時間で大量の情報に触れなければならない。一般常識から社会の動向、雑談で使う時事ネタはもちろん、収入に直結する読書もこなす必要がある。筆者の体感だと、ビジネスに絡んだ本を30冊読んで身に付ければ、年収は1%くらいアップするので見逃せないところだ。

 もちろん、iPadでもKindle Fire HDでもいいのだが、別の端末を利用するハードルは高い。コストだけでなく持ち運びや充電、メンテナンスといった手間がかかる。必要になったときに、ぱっと出せるとも限らない。

 もちろん、筆者は仕事がらそれらをすべて持っているが、やはりポケットに入っているスマホで閲覧できる機動性は一番便利。一昔前ならファブレットと言われそうな6.5型のディスプレーには、なかなかの情報量が表示されるので、高速インプットが可能だ。iPhone 8のディスプレーは1334×750ドットで、iPhone XS Maxが2688×1242ドットなので、3.3倍も違うのだ。

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左が従来のボタン付きiPhone、中央がiPhone XS Max、右がAmazonのFire 7
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大画面なら電子書籍を読むのもらくらく
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左が従来のiPhone、右がiPhone XS Maxで見える範囲

余計な移動や勤務を減らせるのは効果大!
外出先でミスをリカバリーできればプライスレス

 ハイパワーCPUと大画面の組み合わせで、Officeアプリでオフィス文書を扱ったり、AcrobatでPDFをさばくのも簡単。本来、オフィスに戻って作業しなければならないドキュメントワークフローを、移動中の電車や喫茶店でこなせれば大きな時間の節約になる。iPhone XS MaxならWord文書の編集はもちろん、Excelのセルを修正することもできる。Acrobatで取引先からの成果物をPDFでレビューしたり、部下から来た経費申請を承認したりするのも簡単だ。

 講演やセミナーなど、プレゼンに向かう途中で最後の資料確認をしているときに、誤字脱字を見つけた場合も即修正できる。PDFに変換することもできるし、別アプリからコンビニのマルチプリンターで印刷することもできる。もちろん、従来のiPhoneでもできたが、画面が小さいと、現場で修正できればしようとか、謝るしかないと諦めてしまうかもしれない。やはり、ビジネスユースでは大画面が正義だ。

 iPhone XS Maxが搭載しているA12 Bionicプロセッサーは、さまざまなベンチマークで素晴らしい性能を叩きだしている。実際に使っていても、明らかに高速だ。がしがしと使い倒してもまったくストレスがない。有機ELディスプレイも従来の液晶よりは確かに美しい。とはいえ、画質に関しては1週間もすれば慣れて当たり前になってしまう。

 ビジネスのタスクを手持ちのスマホで処理できるのは、色々とありがたい。PCやタブレットを持たなくていいと明らかにバッグの重量が軽くなるし、コストも抑えられる。

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出先でも本格的なタスクを片付けられるので時間効率が格段にアップする!

大きく進化したカメラは
取材もしくは飲み会で活躍する

 筆者は取材の時、依頼されれば写真撮影も行なう。当然、一眼レフを持参するのだが、先日同行した編集者がバックアップとしてiPhone XSで撮影していた。その写真を見せてもらったら、すごいクオリティー。従来のスマホでしか写真を撮ったことがないなら、iPhone XS/XS Maxの「ポートレートモード」は驚くこと請け合い。しかも、後でボケの量を調整できるのもうれしい。

 取材先で突発的に撮影することになったり、バックアップが必要になった時も、iPhoneで事足りそうだ。ちなみに、マイクも3つから4つに増えたが、音質が改善されているようには感じなかったのが残念。やはり、動画撮影時にのみ有効なようだ。

 ポートレートに似ている機能はハイエンドのAndroid端末も搭載されているが、それらを見たことがない人にはどや顔できる。飲み会で写真を撮って見せてあげれば、喜んでくれることだろう。

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背景が綺麗にぼけて、一眼レフのような写真が撮れる

積み上げたプライス
さて願いましては・・・・・・

 TwitterのCEOのようにiPhoneですべての仕事をこなすというのは無理だとしても、オフィス外でほぼ同じ作業をこなせる環境を持てるのは超絶便利。働き方改革の文脈でも効果ありだ。

 ただし、iPhone XS Maxは大きいので落とすと怖い。そのため、ホールド力をアップするために、スマホリングが必要になる。とはいえ、本体に直接貼りたくないので、ケース一体型の製品を購入した。今のところは快適に使えている。

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操作中に落としたくないので、スマホケースにリングが付いた製品を利用している

 ちょっとびっくりしたのは「スクリーンタイム」機能。日々iPhoneを使っている状況をレポートしてくれる機能で、どのアプリにどれだけの時間を使っているかが一目瞭然となる。筆者は確かにスマホ中毒ではあるが、確認したところまさか1日8時間以上いじっているとは思わなかった。うち半分近くがゲームというざま。4時間強は読書と調べ物などだが、それ以外ゲームを減らすように心がけている。この気づきはとても価値のあるものだった。

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スクリーンタイムでiPhoneの利用状況が丸裸に

 さて願いましては・・・・・・とiPhone XS Maxで得られるバリューを加算してみよう。調べ物の時間が1/3になるということで1時間半が30分になって、時給1000円の平日20日で2万円×12ヵ月。電子書籍を30冊/年読むところが倍になって、年収の1%で400万円なら4万円。週に1回は無駄な帰社がなくなり、交通費1000円と2時間分の時給が浮く。一眼レフとタブレットと電子書籍リーダーとノートPCを買わなくていいなら、それぞれの価格が浮く。4万、2万、1万、4万だとしても、11万円だ。しめて53万。

 もちろん、半分冗談だが、これが非力で画面の小さいスマホであれば、筆者の場合は明らかに支障をきたす。利用期間を1年として売却をしないとしても、余裕でペイしてしまうと断言できる。本記事が、iPhone XS Maxに食指が動いているのに躊躇しているビジネスパーソンの背中を押す助けになれば幸いだ。

筆者紹介─柳谷智宣

柳谷さん顔写真

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。