熊本市議会で「のど飴」を口にしながら発言しようとした議員が、出席停止処分を受けるという騒ぎが起きた。海外メディアからは、議会が処分したことは、日本の融通の利かなさの証しだとして批判を受けている。「のど飴」をなめながら会議や仕事をすることは是なのか、非なのか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

ネットやメディアでも
物議を醸した「のど飴」問題

若い世代や外資系企業では、基準が緩いようです。
会議室や職場で何かを食べながら仕事をするのは是か非か――熊本市議会だけでなく、実は多くの日本企業で密かに問題になっていることです(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 熊本市議会で発言する際に龍角散「のど飴」をなめていたことが問題視され、緒方夕佳議員が退席を命じられた。市議会規則で定められた「品位の尊重」に触れるとして懲罰特別委員会が開かれ、緒方議員に陳謝させることが決まったが、与えられた陳謝文の読み上げを拒否した緒方議員は、議会への出席停止処分というさらに思い処分を受けた。

 対照的な例として、イギリスでは、テレサ・メイ首相が党大会で演説中に咳が止まらなくなり、フィリップ・ハモンド財務相から渡された「のど飴」をその場で口に含んだことが、引き合いに出されている。海外のメディアは、今回の熊本市議会の対応を、エチケットやルールに対して融通が利かないという面から批判的に取り上げている。

 日本では、会議や職場で、口に物を含みながらプレゼンテーションをしたり、発言をしたり、仕事をしたりすることは是なのか、非なのか。この問題は、議会に限らず、ビジネスの場面においても、議論が分かれる。

 龍角散が「しゃべらなきゃならないけど、のどすっきりしたいとき、龍角散の、のどすっきりタブレット。小粒だから、食べながらでも、ほら」「実はこっそりなめてました」と、タブレット型「のど飴」のCMを流していることからも分かるように、やはりなめていることが周囲に分かるキャンディーだと、まずいと感じる人も一定数いるのだ。