ワシントンのある教会で28日に行われたミサで、神父が悲しげに問い掛けた。「世の中は一体どうなってしまったのか」この問い掛けは、ピッツバーグのユダヤ教礼拝所で週末に起きた銃乱射事件と、ワシントンで貧困者を支援していた若い男性が極めて無分別に殺害されたことへの反応だった。しかし、これは同時に、わずか1週間後に迫った米中間選挙の新たな背景について、正確に表現したものかもしれない。米国は中間選挙の追い込み段階に入った今、3つもの予想外の事態に直面している。それはピッツバーグの銃乱射事件、ドナルド・トランプ米大統領に批判的な民主党要人やニュースメディアに対するパイプ爆弾の郵送、中米諸国から米国の国境を目指して北上する移民集団の出現だ。