全米オープンでの優勝インタビューで見せた
三碧だからできる「大人な対応」の裏側

 天真爛漫さで人々を虜にするなおみさんですが、時折見せる“大人な対応”にも目を見張るものがありませんか?

 天真爛漫さとは真逆の気質かもしれませんが、実はこれも、立派な三碧としての能力を発揮しているのです。

 三碧の人は、神経質だからこそ、その場の雰囲気を敏感に読み取る力が人一倍あります。

「この雰囲気はまずい…」と感じたら、その場をなんとかよい方向に持っていこうとする力がずば抜けているのです。

 あなたの周りにも三碧の人がいたら、思い当たる節はありませんか?

 記憶にも新しい、全米オープン女子シングルス決勝。相手は、元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズでした。

 セリーナが主審を罵るなど荒れたゲーム展開の中、見事勝利を収めた彼女(大坂なおみ)は、優勝インタビューで涙ながらにこう語りました。

「みんなが彼女(ウィリアムズ)を応援していたのは知っています。こんな終わり方になってしまって、ごめんなさい」
「試合を見てくれてありがとう、それだけ言わせてください」

 インタビューの映像を見た方はおわかりになるでしょうが、このとき、会場は彼女に向けてのブーイングの嵐が舞っていました。
 なおみさんは、そんな逆境の中でも慎重に言葉を選び、ブーイングの嵐を一瞬で静けさに変えてしまったのです。

 また、別のエピソードもあります。

 昨年、米紙「USAトゥデー」は、「ナオミ・オオサカが全米オープン史上最も愚かな質問に完璧な対応」と見出しを打って特集しました。

 昨年(2017年)、初の16強へ逆転負けを喫したなおみさん。その後の会見でハプニングは起きました。

 記事によると、ある取材記者が「今日はなぜ勝てたと思いますか?」と質問したそうです。
 なんと、なおみさんが試合に勝ったと思い違いをしていたのです。
 一瞬、会場は何とも言えぬ雰囲気に包まれ、凍りついたそうです。
 大事な試合に負けた直後の取材。本来ならば「失礼な!」と、誰でも怒りたくなってしまうところですが、当時19歳の彼女は、たった一言で、その場を沈めました。

「いえ、勝てませんでした」

 彼女は記者の間違いを指摘し、感情的になるわけでもなく、完璧な大人の対応をしたのです。
 状況によっては会見が打ち切りになってもおかしくない場面でしたが、なおみさんは三碧としての場の空気を読み、見事に解決して、会見をまっとうしたのです。
 この話を聞いたときは、まさに三碧としての使命を果たしていると感心しました。