副業を始めたり、情報発信に力を入れていこうという人は、いろいろなウェブサービスを活用していくことになるだろう。その際、それぞれのサービスで利用するアカウント名を共通化しておくと管理しやすいし、ブランディングの一助にもなる。今回は、FacebookやTwitter、InstagramといったSNSから、Hatena、Medium、SlideShareをはじめたくさんのウェブサービスやドメインで使われていないアカウント名をチェックするワザを紹介しよう。

286
複数のサービスで使われていないアカウント名を一括検索する。画面は「ascii」での検索結果

55種類のウェブサービスの
アカウント名をチェックできる「Availy」

 今や、個人が情報を発信したり管理する際、複数のウェブサービスを組み合わせて活用するのが当たり前になってきた。もちろん、本人が利用するならどんなアカウント名でも構わないのだが、できれば本人の活動名に近い文字列で取得したいところ。とはいえ、そこそこのユーザーがいるサービスであれば、一般的な単語はすでに取得されていることが多い。たとえば「yanagiya」が取られていると「yanagiya123」などを勧められることがある。しかし、ちょっと格好悪いし、サービスごとに数字部分が違うのも面倒だ。「yanagiya-writer」のように何か文字列を付け足したりして、良い感じのアカウント名にしたい。

 できれば、複数のサービスを利用する際も、アカウント名を共通化させておきたいところ。ファンになってくれたユーザーが検索するのも簡単になるし、ブランディングにも役立つ。しかし、あるサービスで何とか良い感じのアカウント名を取得して、次のサービスでアカウントを作成しようとしたときに取得済みだったりすると台なしだ。とはいえ、いちいちすべてのサービスにアクセスして検索し、空いている文字列をチェックしていくのは手間がかかりすぎる。

 そんな時に便利なのが、アカウント名検索サービスだ。任意の文字列で検索し、そのアカウント名が取得されているかどうかを確認してくれるのだ。オススメは、国産サービスの「Availy(アベイリー)」(https://availy.me)。フィールドに英数字の文字列を入力して「Search」をクリックすれば、アカウントの有無をチェックしてくれる。

286
国産のアカウント検索サービス「Availy」

国産サービスなので日本独自のSNSも探せる!

 対応サービスはTwitterやFacebook、Instagram、GitHub、Medium、Tumblr、Ello、Pinterest、SlideShare、Reddit、Trello、IFTTT、note、Dailymotion、Last.fm、WordPress、Naber、Wikipediaなど55種類。国産なので、HatenaやQiita、Amebaに対応しているのもポイントだ。

 動作はとても高速。キャッシュを利用できないので、検索される度に全サービスをチェックしなければならない。しかし、普通の方法で55個のサービスにつないでいては、時間がかかりすぎる。そこで、基本的にアカウント名を追加したURLにアクセスし、ヘッダーのみを取得して判別しているのだ。

286
「Availy」の高速検索の仕組み図

 取得可能であればサービス名の右側にあるマークが緑になる。取得済みであればグレーになり、不明の場合は赤になる。流石にどんな文字列でもオールグリーンになることはないので、利用する予定のサービスをきちんと絞り込んで、検索してみよう。グレーがないアカウント名を見つけたら、サービス名の下にあるURLを開いてみよう。普通に、誰かのユーザーページ開いてしまったら残念。404エラーなど、ページが存在しないなら取得できる可能性が高い。

 良い感じのキーワードが見つかったら、まずはGoogleアカウントの取得からスタートしよう。Googleはアカウントを実際に作ろうとするまで、アカウントが存在するのかどうかわからない。メールアドレスとして使うことも考えられるので、ここではじかれたらもう一度探し直し、というのも手だ。

 それでも「Availy」があれば、まとめて検索して、ランチャーのように各サービスにアクセスできるのでとても効率的にアカウント名の調査が行なえるので活用しよう。

286
「yanagiya」で検索したところ、取得できるのはMedium、Wikipediaなどごくわずかで、グレーのサービスも多かった
286
「yanagiya-writer」にすると、FacebookやInstagramなど、取れそうなサービスが増えた
286
サービス名の下にあるURLを開く
286
該当ページが開き、ページが存在しないようなら取得できる可能性がある

99種類のウェブサービスを検索できる「namechk」

 もっとたくさんのサービスを検索したいというなら「namechk」(https://namechk.com/)がある。99種類のウェブサービスを一括検索できる。ただし、国産サービスはなくなり、海外のマニアックなサービスが追加されるが、ebayやdiviantARTなどのアカウントも作るならこちらも併用できる。

 ちなみに、筆者がよく使うアカウント名で検索して取得済みのサービスを適当に開き、どんな人なのか確認したところ、記憶にない自分のアカウントが作られていて驚いた。日ごろ、使わないアカウントは削除しておくべき、と言っているのに反省しきり。ということで、休眠状態になっている自分のアカウントを見つける、といった使い方もできることをご報告しておく。

286
「namechk」のウェブサイト。フォームに文字列を入れて検索する
286
取得可能なサービスはグリーンになる。リンクをクリックすると該当ページが表示される

ホームページやメールアドレスの
ドメインも共通化する

 独自ドメインもブランディングに役立つ。ドメインとはウェブサイトやメールアドレスで利用するアドレスのことで、メールアドレスの@以降の文字列と言えばわかるだろう。ウェブサイトやメールアドレスにその人の名前や商品名、ブランド名などが使われていると、信頼感が増す。少なくとも、無料サービスを使っているよりは確実に好印象になる。

 このドメインも人気のある文字列は取得されている。ドメイン検索サービスで空いている文字列をチェックしてみよう。ただし、個人でライトに始めるなら、好きなドメイン一つを契約すればいいのだが、本格的にビジネスをするなら複数契約することもある。たとえば、「leveling」というサービスを作るので、「leveling.com」というURLを使う場合でも、「leveling.jp」や「leveling.biz」といったドメインも押さえておくのだ。似た名前で似たサービスを後出しされ、似たようなドメインでウェブサイトを作られて顧客を奪われたら悲しすぎる。そのための防御策だ。

 そんな時に便利なのが、お名前.comのドメイン検索サービス(https://cart.onamae.com/register/search/domain)。なんと550種類以上の空きドメインを検索できる。実は、「.com」「.jp」といったドメインは増え続けており、「.technology」とか「.computer」などもお目見えしている。「原価カフェ」を開きたいなら「genkacafe.jp」を狙うだけでなく、「.cafe」を利用した「genka.cafe」も候補に入れておきたい。余計な文字列がないのでかえって覚えやすいかもしれない。(※11月6日時点ではgenkacafe.jpもgenka.cafeも空いていた)

286
フォームに文字列を入力して「検索」をクリックする
286
四角いチェックボックスが出ているドメインが空いている

 以上が、複数サービスで同じアカウント名を取得するワザとなる。あまり固執する必要はないが、サービスを使い始めてからやり直すのはハードルが高いので、公開しないようなアカウント名を取得しておこう。

筆者紹介─柳谷智宣

柳谷さん顔写真

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。