今日、パナソニックの事業の中核となっている四つの事業カンパニー。既存の4事業の足元の状況と課題はどうなっているのか。独自分析をお届けする

再編寄せ集め部隊の
シナジーはまだ出ない

 津賀一宏社長が行った組織改革の中で最大のものが、歴代社長を輩出した“ド本流”、AVCネットワークス社の解体だ。その名前は消え、デジタル家電事業はアプライアンス(AP)社に移った。新たにコネクティッドソリューションズ(CNS)社という傘の下に集まったのは、「社内では長年影の薄い傍流以外の何物でもなかった事業」(CNS社社員)の数々。そして“出戻り”である樋口泰行専務という新しいトップだった。