リーマンショックは水の一白が
与えた世界への試練だった!?
2008年から新時代が始まった理由

 少し飛びまして2008年を見ていきましょう。
 この年は、世界的な規模で非常に大きな出来事がありました。

 まずは、リーマンショックです。
 同年9月、大手投資会社リーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界的な経済危機が起きました。
 いわゆるサブプライムローン問題が顕著化し、アメリカ市場だけでなく世界中が大混乱に陥りました。日本でも不況を引き起こしましたので、身近に感じた人も多いかもしれません。

 さて、ここで2008年はナインコードでは何の年だったのかを明らかにしましょう。
 この年は「水の一白」の年でした。

 一白の特徴は『易経』の中にある「坎為水(かんいすい)」という原典から、世界的に試練が訪れる年です。
 このリーマンショックはまさに、世界に訪れた試練でした。
 金融は各産業の水源地とも言えますから、リーマン・ブラザーズの破綻は、たとえるならばダムの決壊。なだれた水(サブプライムローン)は、多くの人々の財産を奪いました。まさに、一白の年に起きるべくして起きたと言えましょう。

 そして、一白の年には「何事も始めからスタートする」という意味もあります。
 ナインコードには一白~九紫がありますが、全部、数字がついていますよね。一白はその始まりですから、物事のスタートを示すのです。

 この年は、「iPhone 3G」がソフトバンクから発売されました。
 発売当時は、なかなか受け入れられかったiPhoneですが、今では、多くの国民が手にしています。  iPhone人気はこの年から始まったのです。
 また、この年のビッグニュースと言えば、アメリカで初の黒人大統領である「オバマ大統領」が誕生したことでしょう。

 初の黒人大統領として、アメリカの新しい一歩が始まりました。
 新時代が誕生した瞬間です。こういった、新時代作るという面では、過去の一白の年でもよく見受けられます。

 たとえば、1990年の一白の年では、戦後45年の分断を経て東西ドイツが統一しました。これもまさに新時代の幕開けでした。