ナインコードで「未来の予兆」は
高い確率で推測できる

 さて、2回に分けて、平成の出来事をナインコードで紐解いていきましたが、いかがでしたか?

「なぜ、あの時、あの事件が起きたのか?」
 それは、その年のナインコードを深読みすれば学問的に明らかになります。
 ですから、この時読み術をマスターすれば、来年、再来年の未来も読めるようになります。

 もちろん、「来年〇〇が起きる」などと事象を具体的に断定することはできません。それは神のみぞ知るといったところでしょう。
 しかし、未来の予兆はある程度は推測することができるのです。
▼一白の年には大きな試練が世界規模で発生する。
新時代の幕開けを告げることが起きる。
▼九紫の年にはスキャンダルが多発する。
火山の噴火も起きやすい。
▼八白の年にはこれまでゆっくりと行われてきたことが、いきなり歩みを止めて、全く新しいものに革命を遂げる。
 こういったことがわかれば、あとは、現在、起きていることを整理さえすれば、ある程度の推測はできるでしょう。

 たとえば、一白の年に選挙が控えていれば、新時代に変わりやすい年なのだから、あの候補者が総理になるのでは?

 いま騒がれているあのAI技術は、あの年にこそ、実用化され世界展開するのではないか? といった具合に予測できるのです。

 そうなれば、投資家であれば意思決定の大きな味方になります。
 経営者も次年度の経営方針はもちろん、中長期的なビジョンを立てるのに役立つでしょう。

 この「時読み術」は、何百年といった統計に沿って見立てていますので「信頼と実績」があります。
 もし、あなたもこの年末年始に、これからのビジョンをゆっくりと考えたいとお考えならば、まずは 本書でナインコードの基礎を学び、その後にじっくりと深読みをして、失敗のない、成功に満ちた未来を手に入れてくださいね。

 そういえば、明日はクリスマスですね。
 家族と、恋人と、友人と…素敵な一日をおすごしください。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント
早稲田大学商学部卒業。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6ヵ国20都市以上にあり、塾生は700名超。