Jリーグがアジアへ
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 イタリア・セリエAに所属するインテル・ミラノの新会長に、26歳のスティーブン・チャン氏が就任した。チャン氏は、中国蘇寧グループ会長の息子。多くの中国企業が欧州のサッカー界に巨額の投資を続けているのは有名だ。

 ご存じの方も多いと思うが、インテル・ミラノの前会長は、イタリア人ではない。インドネシア出身の実業家・富豪であるエリック・トヒル氏である。トヒル氏はインドネシアのメディア事業などを展開する実業家であり、2013年にマッシモ・モラッティ氏から株式を買い取り、オーナー兼会長となった。

 その他、タイのタクシン元首相がマンチェスター・シティを保有していたことは有名だ。先日悲惨なヘリコプター事故で亡くなったレスター・シティのヴィチャイ会長兼オーナーはタイの免税店キング・パワーのオーナーだった。マレーシア出身でエア・アジア創設者のトニー・フェルナンデス氏は英国QPRのオーナーだ。

 欧州のみならず、アジアのサッカー界も同様にアジアの大物がリードしている。大財閥のトップ、政治家、警察官僚、軍幹部、皇太子などがリーグ・協会の幹部、クラブのオーナーとしてサッカー界を牽引する。そして皆、自国サッカーの発展、さらには東南アジア初のワールドカップ出場を夢見ている。

 いまJリーグが注力し向き合っているのが東南アジアだ。Jリーグの海外戦略推進に従事する筆者は、東南アジアへはかなり頻繁に出向いているが、そのたびに現地で会う人々の豪華さに驚かされる。