販売価格がいくらになるのか

建設が進む選手村に使用される板状棟。上から、ほとんど立ち上がった3街区(賃貸棟)、分譲棟の4街区、6街区

 最大の注目点はその分譲価格にある。現状ではもちろん未定だが、「HARUMI FLAG」の公式サイトにアクセスしてエントリーすると、「本計画についてご興味いただいた点」といったアンケートが送られてくる。いくらでどのように販売していけばいいのか、どのように顧客にアピールしたらいいのか、まさに模索している状態だ。

 詳しくは発売中の週刊ダイヤモンド別冊にも掲載したが、もし販売価格が坪単価250万~280万円程度という業界関係者の予想の範囲内でなされれば、これはかなりお得な物件といえる。

 湾岸地域の最近の中古相場を見ると、同じ中央区の晴海アドレスは坪300万円程度。「HARUMI FLAG」の最多専有面積85平米で、予想通りの坪単価ならば、発売価格は6000万~7000万円ほどとなる。周辺の相場と比べて1000万円前後、通常の宝くじの1等賞金くらいのプレミアムが獲得できるかもしれない。そんな事情もあって、「不動産関係者はみんな申し込む」とまで言われている。

 都の担当者は、それでも売れ行きに一抹の不安を隠しきれない。交通の便が悪いからだ。現状では、都営大江戸線「勝どき」まで20分弱歩くか、都営バスで銀座方面に出るかだが、1万2000人もが暮らすことになる街としては、それだけでは厳しい。導入予定の新たな交通機関「東京BRT(バス高速輸送システム)」に期待が寄せられるが、これでも足りないのではないかという懸念が示されている。

 あと5年のうちにどこまでこうした交通面に対する懸念が払しょくされるかにもよるが、分譲価格次第では、この晴海五丁目の再開発物件はとりあえず申し込んでおきたい話題のマンションということになりそうだ。

(ダイヤモンド・セレクト編集部)