残念な中途社員
前職での実績は華々しかったのに、活躍できない。上司をあきれさせるような「残念な中途社員」が生まれる理由とは? Photo:PIXTA

転職の増加とともに
「残念な中途社員」も増えている

 前職での華々しい実績を引っ提げて中途入社したにもかかわらず、いつまでたっても期待外れのパフォーマンスしかあげられない。世の中で転職が増えるにつれ、そんな「残念な中途社員」を近くで見かける機会も増えていると思います。

 ある企業で実際にあった事例を紹介しましょう。この企業の社長は懇意にしている取引先企業の役員から、「私の部下で長年にわたって活躍してきた優秀な社員がいますが、残念ながら役員になれずもうすぐ退職します。よかったら使ってやってくれませんか」と依頼されました。

 信頼のおける人物からの紹介でもありお会いしたところ、伝えられた通り過去に素晴らしい営業実績をあげていて、人柄もよかった。そこで大きな期待をもって採用したのですが、半年近くたってもまったく成果をあげられませんでした。

 そこで社長が率直に「どうなっているのですか?」と尋ねたところ、「実は昔、取引先の相手だった人たちが皆、退職や異動で現場から離れており、自分の人脈がまったく使えなくて……」とのことでした。この人は転職する前、現場から離れ管理職として社内業務に従事してかなり時間が経過していたため、過去に築いた社外ネットワークがさびついていたのです。

 出世して管理職になった結果、営業で成果を出す基盤であった社外ネットワークを失っていたものの自覚はなく、転職して再び現場に立ってはじめてその事実に気付かされたわけです。これを「さびつき型」のパターンとしておきましょう。