ソニー自身はこうしたサブスクビジネスを「リカーリング」と呼ぶ。継続的に収益を生み出すビジネスモデルを意味し、カメラ事業の交換レンズや保険事業など他部門でも横展開されている。

 PSプラスの劇的な伸びに支えられ、ソニー全体の売上高に占めるサブスク関連ビジネスの比率は約4割にも達している。

 その中核であるPSプラスは、PS4のユーザーが有料であっても加入したくなる仕組みになっている。大人数でも高精細画面でオンラインマルチプレイが楽しめるという、PS4最大の売りを享受するために、PSプラスが必須条件となっているからだ。

モノを販売して最大の付加価値は
サブスクリプションで提供する

“所有せずにサービスとして利用する”のが世界的潮流であるサブスクだが、ソニーのそれは「ハイブリッド型」といえる。すなわち、一度PS4というハード本体を購入(所有)した上で、サブスクサービスを利用するという仕組みだからだ。

 これはPSプラスの月間遊び放題についても同様だ。というのも、ここで配信されるソフトが、新たなソフトの購買を誘うよう巧みに計算されているからだ。

 この配信ラインアップには店頭から消えた旧作や、新作ソフトのシリーズ前作などが組み込まれている。PSプラスでの配信をきっかけにブームが再燃したソフトもあるといい、まさにサブスクと購買が密接に結び付いている。

 モノを販売した上で、その最大の“売り”はサブスクで提供する──。このハイブリッドモデルは18年1月に発売され、これまでに2万台以上を売り上げた新「aibo(アイボ)」でも見て取れる。