インフルエンザ患者全員に
1シーズン無償で投薬できる

 今年もインフルエンザが猛威を振るっているが、2018年から使用が始まった新薬、ゾフルーザは1回の服用で済むという利便性で注目されている。1日分の薬価は4789円。3割負担で約1600円。1月25日に厚生労働省が発表した資料によると、昨シーズン(2017~18年)、の推計患者数は1458万人。その前が1046万人。患者全員が3割負担してゾフルーザを服用したとして、自己負担額総額は過去2期の平均で約200億円である。「195億円あれば、おおむねインフルエンザ患者全員の自己負担を無料にできる」。

 2018年ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑・京都大学名誉教授がメカニズムを解明した免疫作用を利用して、皮膚ガンや肺ガンの治療薬として2014年に投与が認められたオプジーボ、当初は年間3500万円かかるとして、医療費の増大がさかんに懸念されたことでも話題となった。

 数度の薬価改定を経て、現在は体重60キロの患者で年間1000万円にまで抑えられているが、それでも高額であることには変わりない。その超高額医療でも「195億円あったら、約2000人にオプジーボを投与できた」。

 車いすはどうだろうか。電動車いすでリクライニングや直立機能がついた最高級機種では120万円という機種もあるものの、安いもので1万円台後半で手に入る。ということは、「195億円あったら、車いすの安いモデル100万台が買えた」。