個人の地位や能力についてざっくりと「世代のせい」と片付けることには批判も多い。だが、氷河期世代の不遇については労働経済学者も社会学者も認めざるを得ない事態になっている。

 ここに、衝撃的なデータが二つある。いずれも、玄田有史・東京大学教授の調査によるものだ(下図参照)。