中国西部の新疆ウイグル自治区でイスラム教徒の少数民族ウイグル族と漢民族の間に多数の死者を出す暴動が起きた2009年、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は遠回しな言い方はしなかった。同大統領は「中国で起きた事件は、要するに大虐殺だ」と述べ、トルコの産業相は中国製品のボイコットを国民に呼び掛けた。チュルク語系のウイグル語を話すウイグル族の苦境は現在、さらに深刻化している。中国政府は新疆ウイグル自治区のイスラム文化を一掃し、中国人と同化させることを目指している。国連の報告者によると、最大100万人ものウイグル族やその他のイスラム教徒がネットワーク化された「過激思想対策のためのセンター」に収容されており、さらに200万人が強制的に「政治・文化的再教育キャンプ」に送られているという。