ノートに住所を作れば
自分だけの1冊の本ができ上がる

 バレットジャーナルの特異点はそれだけではありません。ノートの最初に、「インデックスページ」を作り、すべてのページにページ番号をつけます(バレットジャーナルの公式ノートには、最初からページ番号が印刷されています)。そして、どこにどんなものを記入したのか、インデックスに自分で書き込むのです。

 今まで綴じノートをメモ帳がわりに使っていたのですが、使っていて「この前書いたアレはどこにあったか?」「だいぶ前に書いたページの続きを書きたいけれど、ノートを詰めて書いてしまったから、どこに書けばいいのだろう?」と困ったことが多くありました。

 ルーズリーフやシステム手帳に書けば、移動や追加が簡単なことは知っていましたが、バラバラになる可能性が高く、使い終わったものを保管するのにうまくいかなかったため、私の使い方には向いていませんでした。

 すべて時系列に書いているので、遡っていけばたどり着けますが、時間がかかる。そこに、バレットジャーナルは、インデックスを作り、ページ番号を書きこむことで、ノートに住所を作って、どこに何があるかをはっきりさせてくれました。

 続きの内容も、インデックスの項目に、「関連ページ」を書き込むだけですぐにたどり着けるようになりました。

 これは本当に画期的で、1冊のノートを使い終わる頃には、自分だけの1冊の本ができ上がるのです。それが何よりのご褒美に感じられ、私はとても気に入っています。

 これは、バレットジャーナルだけではなく、私のなんでも書いて良い「なんでもノート」にも採用していて、とても気に入っています。

継続して振り返りができるコツ

 また、公式ガイド『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』でも、やり方が詳しく紹介されていますが、「振り返り」(リフレクション)を大切にする使い方も、バレットジャーナルで身につきました。

 今までも振り返りは大切だと知っていたのですが、言葉だけが先行して、実際どうすればいいのかわからず、うまく振り返りができていませんでした。

 ライダー・キャロルさんは本の中で、「やることがなぜ完了しなかったのか」「どうすればできるようになるか」を考えるといいと書いていましたが、それは私にとってとてもわかりやすかったです。

 また、「自分を責めるのではなく、よりよく前向きに考えることが重要だ」とも書いています。そういえば、自分は振り返りをすると必ずネガティブな終わり方をして落ち込んでしまうので、振り返りが苦手だったのかもと思うようになりました。

 1日2回、朝起きてすぐと、夜寝る前の5分から10分ほどの時間で手軽にできることも、長続きするコツだと思います。