デジタルでできるのに、ノートを使う理由

 予定や、やることの管理なんて、スマートフォンのカレンダーアプリやGoogleカレンダーで十分だという人もいると思います。

 確かにそうなのですが、バレットジャーナルを使ってみてわかったことがあります。デジタルの予定管理は確かに便利ですし、私も利用していた時期があります。ですが、ひとつ私にとっての大きな障害がありました。

 スマートフォンやタブレット、PCはできることが多すぎるのです。メールをチェックし、SNSを巡回し、ニュースサイトを見て、気になる情報を検索し、気分転換にゲームをやる間に、本来は書きたかったメモや予定、やることリストは頭の中から消え去ってしまうのです。

 カレンダーアプリを開く前に、誘惑が多すぎるために、私の考えていたことは消え去って、しばらくしてから「あれ? 私はなんでスマートフォンを手に取ったんだ?」と思い、1日の何時間も無駄にしていることに気づきました。

 便利なデジタル機器は私も大好きですが、予定ややること、自分の頭の中を整理することに関しては、どうも私とは相性が悪いようだとわかりました。ノートを持ち歩き、開いて読み書くというシンプルなものだからこそ、考えることに集中でき、すべきことにすぐたどり着けます。

 たくさんのアプリを使い分けずに、1冊のノートとペンさえあればすぐにでき、自由にカスタマイズすることもできるのです。アナログのノートを使うことで、不便だけれど自分の使いたいように自由にできること、そして目の前のことを集中して考えられるという発見がありました。

 この気づきにまだ出会えていない方がいたら、この記事で伝わればいいなと思います。

バレットジャーナルを通して世界とつながれる!
新しい世界を知り、より良く生きられる

 最後に、バレットジャーナルを通して世界中の人たちとつながり、たくさんの発見や嬉しい出来事にも出会いました。バレットジャーナルは、今や世界中で使われているメソッドなのです。

 大好きな文房具の数々が世界中でも愛されていること、皆いろいろな悩みを抱えていること、たくさんのアイディアを共有してくれる人がいること、いろんな国の文化を知るきっかけになったこと。毎日面白い発見の日々です。ひとつの手帳術を通して、経験が大きく広がりました。

 今回、バレットジャーナルの公式ガイド本が『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』として日本語に訳されたことで、さらにたくさんの人がより良い生活を手に入れる手助けになればいいなと思っています。