叱るときの4つのNG態度

 叱るというのは、相手に対してリクエストを伝えることです。リクエストを伝えるからには、相手がこの人のリクエストだったら気持ちよく聞きたい、あるいは聞いてもいいと思ってもらうことがとても大切です。嫌いな人、尊敬できない人、言うことを聞きたくない人からのリクエストは聞きたくないのが人情です。

 残念ながら、多くの人は相手が気持ちよくリクエストを受けてくれないような態度で叱っています。次に、相手がリクエストを受けてくれなくなる代表的な4つの態度を紹介します。

 1.機嫌で叱る

 機嫌で叱るというのは、同じ事柄について、ある日は叱るが、ある日は叱らないということです。叱られている側からすると、なぜ前回は見過ごしたのに、今日は叱られるのかと疑問を持ちます。

 例えば、毎日同じように報告しているにもかかわらず、普段は特に叱られることもないのに、今日は報告の仕方が悪いと叱られた、というようなことです。

 これは叱る基準がルールではなく、機嫌になってしまっているからです。報告の仕方そのものが叱る基準になっているのではなく、機嫌が良いのか悪いのかで、叱るか叱らないかが決まっているように受け止められているのです。

 機嫌が良ければ見逃し、機嫌が悪ければ叱るということを繰り返していると、本当のところ何が悪いのか、問題があるのか、叱られる側は理解ができません。理解ができないどころか、機嫌が悪いから叱っているのだろうとたかをくくるようになり、今だけやりすごせばいいと思われ、本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまいます。これが機嫌で叱ることの問題点です。

 2.人格を否定する

 私達が叱ってよいこと、ダメなことは次のように明確に分けることができます。

 叱ってよいこと:事実、結果、行動、言動等
 叱ってはダメなこと:人格、性格、思い込み、事実ではないこと等