仕入れの数字が分かる人を
教えてくれたのは総務の女性

困っていた私は、社内の情報通であり、入社17年目の総務部の女性に相談に行きました。

「城山さん、この間は申請書類の書き方教えていただいて助かりました! 実は今、ちょっと営業の数字が取れなくて…。社内の物件の仕入れ情報が分かれば、営業の準備もいち早くできるんですけどね…。なかなか情報が取れなくて」
うなだれて伝えると、ニヤッと笑みを浮かべてこう言いました。
「あら、羽田君、仕入れ情報をいち早く全て把握している人って、意外と近くにいるよ。ふふふ。あそこの経理の山下さん、仕入れの決済処理をやっているから、会社中の仕入れ物件全部知ってるわよ」
「えっ!仕入れ担当じゃなくて、経理の山下さんが!」

早速、山下さんと仲良くなってランチに誘い、今後の仕入れの最新情報を聞き出すことに成功しました。
そして、そのお陰もあって、他の営業マンより先に営業の準備もでき、売り上げも上げることができたのです。結果、その年は営業成績もNo.1になれました。

会社の中で「誰に聞けばいいの?」問題を解決できれば、スムーズに仕事ができるだけでなく、自分の仕事も有利に進めることができます。

こんな貴重な情報を喜んで教えてくれる社内情報通と仲良くするだけで、あなたの仕事は一気に加速し成果も出るのです。
是非、社内の情報通を捕まえて話を聴きに行ってください!

新しい職場で人に差をつけるには<br />「情報通」に頼ってみる羽田 徹(はだ とおる)
話し方コンサルタント・トップ講師プロデューサー・株式会社web-school.tv代表取締役
大学生の頃よりラジオDJを始め、1998年に大阪人気No.1のFM802主催の新人DJオーディションに合格。その後FM愛知や文化放送でラジオオDJとして10年間活動。番組降板により挫折し不動産投資会社の営業に転職。話し方を武器にさらに営業力を磨き、2年目にトップ営業になる。2008年にはその営業力が認められ倒産寸前だったロープライス眼鏡会社の取締役営業本部長に就任し、当時64店舗から110店舗への躍進を支える。またインターネットカフェ最大手にて社外取締役を歴任。2012年、ラジオDJとしての話し方の技術、営業力、組織マネジメント力、経営経験などを生かし、組織人事コンサルタント会社のリンクアンドモチベーションにてナビゲーター(研修講師)、ファシリテーターとして活動。大手企業からベンチャーまで年間100件以上登壇、延べ2万人以上の人たちと接する。研修講師の採用や育成の責任者も兼任。新人やマネジメント研修、エグゼクティブへのスピーチ・プレゼン指導、組織活性ワークショップ、働き方改革の為のロジカルシンキング講座などを得意とする。自身の経験から「学びでこの世界を豊かにする」を理念として活動中。著書に『ビジネスマンのためのスピーチ上手になれる本』(同文舘出版)がある。社会人のための「話し方動画教室オンライン」運営。