「退職代行サービス」の裏で急増、弁護士資格持たない悪質業者トラブルPhoto:PIXTA

昨年多くのメディアに取り上げられて話題となった「退職代行ビジネス」。会社を辞めたいものの申し出る勇気がない、すでに辞意は伝えたが激しい引き留めにあっているといった人に代わって、退職の意向を会社側に伝えてくれるサービスのことだが、ここ数年利用者が急増。それとともに、さまざまな問題点が指摘されるようになってきた。(ライター 根本直樹)

退職代行サービスで
トラブルが急増中

「昨年末あたりから、『退職代行はおいしい』と代行業者が雨後のたけのこのように林立しだした。しかし、中には怪しげな業者も多く、利用者との間でトラブルになるケースが増えている。特に聞くのは、業者に依頼したのに円満に退職することができず、結果として“飛んだ”状態になってしまい、逆に会社側から損害賠償請求の訴えを起こされるなどのケース。代行業者に依頼したことで、在職中の会社から猛烈な追い込みをかけられ、自殺未遂を起こした利用者もいます」

 労働問題に詳しい大手新聞社の記者はこう語る。では、なぜこうしたトラブルが増えているのか。