【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領は16日、新たな移民政策の概要を発表した。「常識」ある方針とした上で、「わが国の豊かな移民の歴史」に基づく内容だとした。  現行制度では移民へのビザ支給の優先度が家族ベースとなっているが、これを能力ベースに見直すという。一方で、子供の頃に米国入りした不法移民の扱いなど、差し迫った問題への対応は示していない。  トランプ氏はホワイトハウスに集まった議員らの前で、「われわれの提案は米国民や移民、労働者に配慮したものだ」とし、「残念ながら今回の方針は政治家がまとめたものではなく、法執行機関のプロの重要な意見を踏まえてまとめられた」と述べた。