高3生による競技指導の下、全校生が4色に分かれて競い合う体育祭。男子校の団結力を高める通過儀礼だ(駒場東邦中学校・高等学校)

お子さんが6年間通うことになる中高一貫校選びは慎重に行いたい。塾では合格実績を得るため、有名校・人気校の受験を勧めてくるが、本当に子どもの個性と成績を伸ばしてくれる学校なのか、偏差値を見るだけでは判然としない。そこで実際に学校を親子で訪問することになる。その際、5つの留意点を心掛けながら子どもとの相性を確かめてみたい。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

個性豊かな私立中高一貫校

 前回の記事で、合同説明会・相談会についてご紹介した。こうした会場で入手した最新の学校案内には、2019年度の学校説明会や学園祭・文化祭・体育祭などの日程が記されている。中には事前に予約が必要なものもあるので、関心のあるものについてはまず申し込んでおきたい。

 今回は学校訪問がテーマである。第一志望校や併願校は小6になってから決めることになるが、学習塾に通うようになったら、適宜、学校訪問もすることで子どもの受験意欲を維持していくことも大切となる。とりわけ、気になる学校は毎年訪問することになるかもしれない。

 私立中高一貫校といっても、伝統校と新興校とでは、門をくぐった瞬間からまるで違う印象を受けるだろう。同じ偏差値の学校であっても、校風の違いは歴然としている。だからこそ、偏差値では汲み取れない部分を親子で体感することが大切となる。

 とはいえ、漫然と学校訪問を繰り返しても志望校の絞り込みは難しいだろう。そこで、学校訪問の際に心掛けておきたい5つのことをこれから考えてみたい。

子どもの感想と教員文化

 親子で学校訪問をした帰り道、あるいは帰宅後に、まず行うことは子どもへのインタビューである。今日訪れた学校について、率直な意見を聞いてみることだ。

 例えば、「なんとなくイヤだった」という感想には子どもならではの勘が働いている。学校から受けた「好き」「嫌い」の印象は、その学校に「行きたい」「行きたくない」という気持ちにつながる。小6の5月ごろになると、自我が芽生えてくる。こうした気持ちの差が受験に対する積極性の差に表れていくことになる。

 子どもの意見を聞くこと。これが第1の心掛けとなる。

 学校の場合、教員文化の違いは大きい。これが学校文化につながるのだが、偏差値では分からない。では、どのように判断するのかといえば、教員の対応や言葉遣いを見るのだ。何人かの先生を観察することでだいたいの雰囲気はつかめる。

 直接先生方と言葉を交わさなくても知るすべはある。図書館などに置いてあるような学校からの文書(おたより)にも、教員文化は表れてくる。

 学校の中には、数字を並べて説明するなどビジネスマン的にはっきり言う先生の多いところもある。実際に企業勤めやコンサルタント経験者もいるような新興校によく見られるのだが、こうした学校では数字で割り切れないような子どもの個性をどのように伸ばしてくれるのか、問いかけてみることだ。

 このように、教員文化を確かめることが第2の心掛けとなる。