新入社員のスキル不足を解消する
「成長の5ステップ」

 私の経験からいうと、指示だけで動ける新入社員はそれほど多くはありません。

 そもそも、「指示だけ」でできるシンプルな「作業」のみであれば、上司も新入社員も苦労しません。でも実際は、そんな仕事は少ないのです。ですから、上司のほうが、新入社員との関わり方を見直し、新入社員を「指示待ち」状態から救っていく必要があるのです。

 新入社員との関わり方。これを変えるだけで、部下は自ら考え動くようになります。といっても、部下を自ら考え動く人材に育てるのは、それほど大変なことではないのです。順を追って練習すれば、誰でも自転車に乗れてしまうように、新入社員育成もポイントを押さえれば、誰にでもできます。

 そうすることで、部下は驚くほど変わり、自ら動き出します。部下指導の一連の流れを定型化し、順番通りにステップを踏むだけで部下のスキル不足を解消する仕組みが、これから解説する「成長の5ステップ」です。

「成長の5ステップ」とは、仕事を「作業」と「スキル」に分類し、さらに新入社員1人1人について「できていること・できていないこと」を判別。そして、各人に必要な訓練をしたうえで、人に教えることができるくらい習熟させていく仕組みのことです。

 ただ、これらを機械的に行えばいいというわけではありません。部下育成には順序があります。その順序を間違えると、新入社員は伸び悩むことになるのです。