倒産危険度ランキング#7Photo:kieferpix/gettyimages

悪化度ワースト3を検証
有利子負債が膨張 赤字幅拡大も響く

 倒産危険度の悪化が激しかったのは、最新版のランキングでもワースト10に入った会社が多かった。悪化度50位以内に、7社もランクインした。

 前年と比べ倒産危険度(Zスコア)が悪化したワースト3は、新都ホールディングス、小僧寿し、エディア。3社は最新版ランキングでもワースト10入りしている。3社には共通の要因がある。最も影響が大きかったのは有利子負債の膨張だ。4.5~37.6倍に増え、Zスコアが跳ね上がった。税引き前損益の赤字幅拡大も響いた。内部留保のマイナス金額も大きくなり、悪化の深刻化につながった。

倒産危険度「悪化度」ワースト50&東証2部落ち必至銘柄ランキング再建計画を発表する千代田化工建設の山東理二社長 Photo:Kyodonews

 4位の千代田化工建設は、米液化天然ガス(LNG)プロジェクトで巨額損失を計上し、2019年3月期連結決算で債務超過に陥って、Zスコアを悪化させた。5月9日には山東理二社長が会見を開き、三菱商事や三菱UFJ銀行から総額1800億円の投融資を受ける再建計画を発表した。

 16位のレオパレス21は、アパートの施工不良問題で損失引当金が膨らみ、純損益が大幅な赤字に転落。既に調査を終えている物件のうち8割弱で不備があり、Zスコアのさらなる悪化が懸念される。