「♪こぞーおずっしっチェーン」。盛者必衰のことわりを表しているのは沙羅双樹の花の色だけではないらしい。
今回、本編集部が独自試算した倒産危険度ランキングでワースト1位になったのは、30代以上なら誰もが知っているであろうテレビCMで親しまれた、あの外食企業だ。持ち帰りずしチェーンを展開する小僧寿しである。
1972年に加盟店27店舗からスタートした小僧寿しは、昭和の外食業界を席巻した企業だった。設立後たった5年で加盟店数1000店舗を達成。79年には加盟店年間総売り上げで外食産業ナンバーワンに上り詰めた。最盛期の87年には、2300店舗を超す加盟店を抱えていたほどである。