倒産危険度ランキング#8

全国を12エリアに分けて、地域別の倒産危険度ランキングを初めて作成した。計130社の企業が浮かび上がった。

*順位は小数第3位以下を加味している。HDはホールディングスの略

北海道・東北

北海道と宮城が4社ずつ
 1位の北海道電力は、東日本大震災後に停止した泊原発3基が重荷。昨年9月には北海道胆振東部地震に伴って全道停電(ブラックアウト)が起きた。北海道管内の電力市場は小さい上、全国で最も新電力のシェアが高く、競争が激化している。

東京

港区と千代田区が5社ずつ
 倒産危険度ランキングで危険水域入りした423社のうち、東京都を本社所在地とする企業は199社と半数近くに上った。このため、東京地域で1位の小僧寿しから18位のランドビジネスまでは、全国順位でもワースト30以内に入るという結果となった。19位の共栄タンカーは日本郵船系の外航海運会社。連結売上高の3倍を超す有利子負債を抱えていることから倒産危険度が高く、全国順位でも34位だ。20位のトライアイズはドリームテクノロジーズが社名変更。建設コンサルとファッションが2本柱。営業赤字が3期継続し、内部留保はマイナス。

神奈川

横浜市の6社がランクイン
 3位の小田原機器は、路線バス向けの運賃箱やICカード機器などを製造。純損益は2期連続の赤字。6位の日産自動車はカルロス・ゴーン元会長が逮捕。9位のすてきナイスグループは粉飾決算の疑いで強制捜査を受けた。不祥事会社のランクインが目立った。