ここが一致していないと、互いを理解することができません。

「遅れそうだから先方へ連絡しておこう」

「いや、一刻も早く着くようにするべきですよ」

「遅刻しているんだから、電話なんかしている場合じゃないよ」

「まずは遅れることを相手に知らせるべきですよ」

 といった具合に、価値観の違いから、チーム内に不要な摩擦が生じるのです。

 ここでは、「遅刻しそうなとき」という例をあげましたが、価値観の違いによる摩擦は仕事上のありとあらゆる場面で生じます。その都度、いちいちやり方や方針を確認しなくてはいけないので、動き出しの遅いチームになってしまうのです。

 それどころか、全員が自分なりのやり方で仕事を進めた結果、気づいたときには収拾がつかない状況に陥っている、なんてこともあるかもしれません。

意思決定が遅い企業は
価値観が共有できていない

 上司と部下たちが同じ価値観を共有して動く、いわゆる一枚岩のチームこそが最強であることはいうまでもありません。

 特に、人数の多い組織やチームは「モラル感覚の共有」を意識しなくてはなりません。一人ひとりの価値観がちょっとズレているだけでも、それが数十人、数百人となると、大きなコミュニケーション・ロスを生んでしまいます。

「大企業は意思決定が遅い」などとよくいわれます。これは決裁者同士の「価値観のズレ」によって、なかなかひとつの結論にまとめられないことが原因なのではないかと思います。

 会社単位でも、チーム単位でもできるだけ「価値観を共有する」というのが、スムーズに動く組織をつくるコツなのです。