世界で3000億ドル(約32兆6000億円)規模に上る金属スクラップ市場は、廃棄処分される自動車やコピー機の先を見据えている。それはクラウドだ。電子メールからビデオゲームまであらゆるもののストレージに対する世界需要が増大するなか、大型データセンターが次々に設置されている。クラウドインフラへの投資は2015年から急増しており、データセンター機器市場の2019年および20年の成長率は年率平均約16%に上る見通しだ(シティグループ)。しかし、専門家によるとクラウドサーバーの寿命は3年程度にすぎず、機器の一部は既に耐用年数を過ぎていることになる。こうした急速な技術的変化は、豪シムズ・メタル・マネジメントや米エレクトロニック・リサイクラーズ・インターナショナル(ERI)といったリサイクル会社にとっての新たな市場を提供しつつある。
クラウドが生む次の巨大市場、電子ごみリサイクル
大量の金属を含むデータセンター機器がリサイクル会社にとって新たな市場に
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