食後のコーヒーで油を体外に排出
また、大腸には油汚れがこびりつきやすいのですが、この油汚れは、水分や食物繊維のたわしでこすってもなかなか落ちません。油性の汚れは、油性の洗剤で洗うというのが基本。そこで、おすすめしたいのがコーヒーです。
自分でドリップしてコーヒーを飲む方は、コーヒーを入れると、上澄みに油のようなものが浮いているのを見たことがあるのではないでしょうか? これは、コーヒーから出た油分。この油分に、大腸にこびりついた油汚れをごっそり体外に出す効果があるのです。実際、植物油脂でできたコーヒーフレッシュを水に入れても混ざりませんが、油性の飲み物であるコーヒーに入れたときは混ざりますね。濃いクリーム系の洋食やお肉を食べた後は、ブラックコーヒーを1杯。胃腸の中で食べ物の油分と混ざって、腸内にこびりつくことなく一緒に外に出してくれます。
ただし、コーヒーとはいえカフェラテを飲むと、胃腸が消化を行わなくてはならないので、排出まで十分な力がまわりません。また、飲むならインスタントではなく、ちゃんと豆から淹れたドリップコーヒーを、砂糖やミルクを入れないブラックで飲みましょう。ちなみに、コーヒーにも黒烏龍茶にも、カフェインが含まれています。どちらもあまり大量には飲まないように注意してください。
いかがでしたか。今回は、食事と一緒にとりたいやせる飲み物についてご紹介しましたが、『下半身からやせる食べ方』では、さまざまな部分太りを引き起こす食材や、調理法を「これを食べると、ここが太くなるMAP」などを用い、わかりやすくご紹介しています。よかれと思っていた食材が、気になる部分を太くしていた!ということはとても多いので、いつも同じところが太くなりやすく、ダイエットをしても、その部分だけはなぜか細くならない!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
蓮水カノン(はすみ・かのん)
1970年生まれ。プロポーション研究家。運動生理学、解剖学、心理学などを学び、「体重」だけでなく「体形」を整え、美しいボディラインをつくるサロン「キレイファクトリー」を青山にオープン。18年間で述べ4,000人の食事&生活指導を行い、体重、サイズ、肌質を改善。ダイエットを成功に導いている。著書多数。