高給取りのDさん(37歳男性)は「人並みにファストフードが好き」だそうである。
「(食べる頻度は)だいぶ減った。昔ほどおいしいと感じなくなってきているからかもしれない。外でおいしいものを食べられる機会も増えた。
でも、たまにどうしようもなく食べたくなる。その時は自分の衝動に従うが、最近は食べたあとちゃんと運動するようにしている。今は“ファストフードと運動”が完全にセットになっていて、たとえばファストフードが食べたくなっても、食後運動できる時間が取れなさそうな場合は諦める。引き締まった体を維持したいので“ファストフードだけ”というのはナシかなと」
ファストフードを積極的に摂取して若さを保とうとするBさんのような人は勢いがあって尊敬に値するが、どちらかというとこのCさん、Dさんくらいのバランス感覚の人の方が中年男性には多いであろうか。
健康や体質、年齢に応じて、食べることを諦める、もしくは控える食品が増えてくる。かつて大好きだったあぶらっぽいもの、高カロリーなもの、塩分多めなものと、おのおのの事情に応じて泣く泣く別れを告げなければならないのである。