昨秋に鳴り物入りで登場した「LINEほけん」。フィンテックの理想形として注目を集めたものの、やや苦戦を強いられる現状に、保険業界のじり貧ぶりと強い閉塞感が垣間見える。(ダイヤモンド編集部 中村正毅)
LINEと損保ジャパン日本興亜が組んで
スマホ保険や自転車保険などを販売
「当初と比べると、だいぶトーンダウンしてしまっている印象だ」
対話アプリを手掛けるLINEの関係者は、昨年10月に開始したインターネットでの保険販売についてそう話す。
LINEは、子会社を通じて損保ジャパン日本興亜と組み、「スマホ保険」や「自転車保険」「ゴルフ保険」など、保険料が数百円といった小口の損害保険をアプリ上で販売しているものの、当初の期待とは裏腹に苦戦を強いられているという。