鉄道の専門家、ジャーナリストからの評価で、2015年に開業した北陸新幹線で最も「がっかりした駅」は富山県第二の都市にある新高岡駅となった。では16年に開業した北海道新幹線でがっかりした駅は? これから北陸、北海道、九州で延伸する新幹線の「期待駅」「がっかりしそうな駅」は?特集「駅・空港パワーランキング」(全11回)の#10は、新幹線の駅を徹底検証した。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮、臼井真粧美)
二兎を逃した富山県第二の都市
「新幹線は街を破壊した」
「ふあ~あ」。駅マエで客待ちをするタクシーの運転手は、新幹線が到着した稼ぎ時のタイミングにもかかわらず大あくびをしていた。
2015年に北陸新幹線が開業し、富山県第二の都市である高岡市に新高岡駅が誕生した。街の希望を背負ったこの新駅、客足が伸びていない。
「街の外れにあるしねえ。新幹線ができたって、何も変わらない。それどころか中心市街地が寂れるばかりだよ」。運転手はあくびをした後、そう愚痴をこぼした。