週5回入浴する人は心臓や血管の状態が良好

 また、「週に5回以上入浴する人は、4回以下の人に比べて心臓や血管の状態が良好」という研究結果も愛媛大学によって報告されています。これもやはり、血流がポイントです。血流が悪いと、心臓が下半身のポンプ機能を補おうとして圧力を上げるため、心臓に負担がかかります。しかし、血流がよければ心臓の負担は減ります。また、血圧が安定することで血管の内側が傷つくリスクも軽減させることができます。ちなみに、大きな差が出たのは4回と5回のラインで、5回以上は大差がなかったそうです。

 さらに、株式会社バスクリンと順天堂大学は「運動前に入浴をするとパフォーマンスが向上する」という共同の研究結果を発表しています。
事前にお風呂に入らなかった場合と、入った場合(38度に10分間)のジャンプ力を比較した結果、入らなかった場合は33.4cmであるのに対し、入った場合は36.2cm(ともに3回測定した最大値)を記録したとのこと。

 このように、入浴が体に与える影響について、さまざまな角度から研究が進められています。