1年で最も売れる「週刊ダイヤモンド」年末年始の恒例企画をオンラインで同時展開するスペシャル特集「総予測2020」。ダイヤモンド編集部が総力を挙げて、多くの識者や経営者に取材を敢行。「2020年の羅針盤」となる特集をお届けする。今回は、東京2020オリンピックでの日本人選手の活躍について、スポーツジャーナリストの生島淳氏に予測してもらった。
いよいよ東京五輪
地元開催のアドバンテージ
2020年、いよいよ東京五輪がやって来る。7月24日の開会式に向け、日本は五輪一色になっていきそうだが、日本のスポーツ界の国際競争力はどうなっているだろうか。
16年のリオデジャネイロ大会終了後、橋本聖子団長(当時)は、帰国会見でこう話した。
「各競技でのメダル獲得を最低限の目標に掲げたい。今回は41個だったが、当然倍以上にしなければならない」
スポーツに「ノルマ」を導入するのは時代錯誤も甚だしいと思ったものだが、各競技団体は「一生に1度」といっていい地元開催の五輪に向け、必死に強化を進めてきた。
その結果、前回の史上最高の41個のメダルを超えるのはほぼ確実といっていいだろう。日本が得意とする新競技が増えたことや、開催場所で練習できるアドバンテージなど、開催国として有利な要件がそろっている。