研究グループは結果について「風邪とインフルエンザのこうした関係性は過去の研究でも認められていたが、これほど大規模な研究で強力なエビデンスが得られたのは今回が初めてである」と述べている。

 また、論文の筆頭著者であるSema Nickbakhsh氏は、「われわれの研究では、インフルエンザが流行する冬の間は、軽症の風邪を引き起こすライノウイルスの感染例が減少するという傾向が非常に顕著に認められた」として、「サバンナでライオンとブチハイエナが餌を奪い合うように、呼吸器系ウイルスも、気道内の資源をめぐって争っている可能性がある」と推測する。

 ただし、今回の研究では相互作用が認められたに過ぎず、それがなぜ生じるのかは分かっていない。また、解析対象となった検体はすでに呼吸器感染症状のある患者から採取されたものであったため、症状がない患者においてはウイルスの振る舞いが違ってくる可能性もある。

 研究グループは、ウイルスが体内で感染する細胞を奪い合っているのか、あるいは、あるウイルスに対する免疫応答が別の無関係のウイルスが感染するのを妨げているのかなど、ウイルスの相互作用についてさまざまな可能性を検討しているところだという。(HealthDay News 2019年12月17日)

https://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/common-cold-news-142/why-colds-and-flu-seldom-strike-at-same-time-753101.html

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