白米を無洗米に加工する際、うま味層を残しつつ白米に付いたぬか層を取り除かなくてはいけない。

サタケの無洗米製造装置。右手前の銀色のボックスに小粒のタピオカが入っている サタケの無洗米製造装置。右手前の銀色のボックスに小粒のタピオカが入っている Photo by Rumi Soma

 無洗米製造装置でシェア7割を握るメーカーがサタケだ。そして、同社の製造装置の約7割が、米ぬか除去用の熱付着材に、なんとタピオカを使っているのだ。

 タピオカの高騰で打撃を受けているのはコメ卸業者だ。サタケ製品を使う場合、サタケが加工した専用のタピオカを購入する必要がある。この価格が、タピオカバブルで跳ね上がったのだという。

 無洗米製造用のタピオカは、付着した米ぬかを除去すればリサイクルできる。ただし、タピオカが欠ければ、サタケから買い足す必要がある。

「タピオカ以外の熱付着材への変更テストは5年前から実施しているが、同程度の品質に至らない」と、サタケからタピオカを買わざるを得ないコメ卸業者は嘆く。

 無洗米製造装置の価格は、1台数千万円を超える場合もある。プラント単位で納入しているケースもあり、簡単に他社製品に代替することができない。

 しかも、“コメ離れ”で家庭用は激しい価格競争が続いており、タピオカのコスト増をコメ価格に上乗せすることは容易ではない。

 業務用無洗米の需要が最も高いのは、実は外食産業だ。タピオカブームが続けば、回り回って外食の値段が上がるという、不思議な現象が起きるかもしれない。

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