男の子は「正しい現在地」からのスタートがカギとなる
基礎学力の習得では、その子が今どこまで理解できているのかという「現在地」を見極めることが必須です。できないところを「ゼロ地点」として、そこから基礎学力を高めていく必要があるからです。
とくに、小学生の男の子は、女の子と比べて個人の学力差が激しく、偏差値の差も大きく出ます。だから、「A君もB君もここまでできているから」と、C君のゼロ地点を決めつけることはできません。学年で大雑把にくくってもいけません。あくまで、C君はC君としてだけ見ます。
また、ゼロ地点は科目ごとに丁寧に見ていかないといけません。というのも、もともと男の子は「好きなことしかやらない」ところがあって、放置しておけば好きな科目はどんどん伸びるけれど、嫌いな科目はますます苦手になっていくからです。
「算数のゼロ地点はここ、国語のゼロ地点はここ……」と科目別の基礎学力を常に把握し、そこから積み上げていくという作業が男の子には必要です。