男の子の勉強は「短いスパン」でやるのが鉄則

 実は、男の子は「ゴールのないマラソン」が大好きで、目的を見極めずにムダな頑張りをしてしまうことがあります。目的と手段を取り違えてしまうのです。

 「僕、昨日、漢字を300個も書いたんだ」
 「で、覚えたの?」
 「ううん、とにかく書いた。3時間もかかった」

 これなど、古いタイプのサラリーマンが、成果に関係なく「今月は○時間も残業した」と悦に入っているのと同じです。

 しかしながら、今の子どもたちは忙しく、時間が圧倒的に不足しています。その中で効率的に学力を伸ばすには、本当に必要なことを学習させなければなりません。

 たとえば、漢字のプリントが10枚あったとして、それを全部完璧にこなすことはできません。そこで「この前は5枚目と7枚目がとくにダメだったから、それを先に集中してやりなさい」と大人が指示してあげるようにします。

 さもないと、彼らはいつも1枚目から始め、5枚目にいく前に時間がなくなったり、飽きてしまったりという結果になります。

 子どもの学習には計画を立てる作業が必須ですが、男の子の場合、そのスパンを短くして、絶えずゼロ地点を把握しながら、1から2週間、あるいは2から3日という単位で考えていくといいでしょう。