最後に、「パワーが弱い」だ。獣に立ち向かうためには、多大なエネルギーを使う必要がある。

◇集中力アップに近道なし

 獣と調教師の特性からは、集中力に関して3つの教訓が導かれる。

 第1の教訓は、「調教師は獣に勝てない」だ。獣と調教師の戦力差は歴然なので、小手先のテクニックは意味をなさない。

 第1の教訓から導き出されるのは、第2の教訓「集中が得意な人など存在しない」だ。注意のコントロールが得意な人は存在するが、獣と調教師のせめぎ合いは誰の脳内でも起こり得るものであり、それを避けることはできない。

 第3の教訓は、「獣を導けば莫大なパワーが得られる」だ。別の角度から考えれば、調教師の合理性を活かしつつ獣を味方につけることができれば、莫大なパワーを手に入れることができる。

 私たちにできることはただひとつ。正しい獣とのつきあい方を身につけ、持ち前のパワーをうまく引き出してやることだ。獣と戦うのではなく、その力を有効に使う方法を探ろう。

◆獣に栄養を与える正しい食事法
◇カフェインで手軽に集中力アップ

「ヤバい集中力」の基礎となるのが食事である。毎日の食事を改善し、獣に正しく餌を与えよう。

 最も手軽に実践できるのは、カフェインを摂ることだ。150~200mgのカフェインを飲むと、約30分で疲労感がやわらぎ、注意力の持続時間が長くなることがわかっている。

 ただし、カフェインは脳への作用が強く、効果は摂取の仕方ひとつで半減する。一度に缶コーヒー2本(カフェイン400mg)以上は飲まないこと、カフェインの吸収を穏やかにするためにミルクかクリームを入れること、起床後90分以内は摂取しないようにすることは、少なくとも守っておきたい。