1月に好評を博した特集「パナソニック 老衰危機」の続編を早くもお届けする。創業101年の名門電機、パナソニックの凋落が止まらない。将来のパナソニックの「飯の種」が見いだせず、事業部の縦割りと人事の硬直化が成長の芽を摘む“老衰危機”に陥っているのだ。今回の続編では、家電・自動車事業と幹部人事にフォーカスし、“病根”を暴く。日本のどのレガシー企業も無視できない大企業病の実態を浮き彫りにする。特集「パナソニック 続・老衰危機」は初回の2月3日(月)から6日(木)まで、全4回の連載を予定している。
#01 2月3日(月)配信
パナソニックの家電・テレビ国内工場、統廃合対象の「生贄」になるのは?
パナソニックの“保守本流”である家電部門にリストラが迫っている。とりわけ、津賀一宏社長が「許さない」と断言するテレビ部門の“解体”は避けられない情勢だ。テレビを含む家電の国内工場のうち、統廃合の対象となるのはどこか。大胆に予想した。
#02 2月4日(火)配信
パナソニック車載機器事業の「有望身売り先」、病状はテスラ電池よりも深刻
自動車事業の苦境は米テスラ向け電池だけではなかった。赤字の元凶である車載機器事業に身売りの危機が迫っているのだ。日立製作所系とホンダ系の部品統合など、再編の号砲が鳴った自動車部品業界。パナソニックの身売り先となる企業はどこか。
#03 2月5日(水)配信
パナソニック幹部人事にはびこる「テレビ至上主義」と「旧電工の安易な重用」
就任8年目に入った津賀一宏社長は「経営を投げ出さない」と明言しているものの、後継者レースも気になるところ。だが、テレビを主体とする旧AVCネットワークス社と旧パナソニック電工の出身幹部の重用に、社内では不満が渦巻いている。
#04 2月6日(木)配信
パナソニック現役社員・OBが辛口提言、「老衰危機」は克服できるか
「チーム津賀は機能不全に陥っている」(パナソニックOB)。就任当初こそ、プラズマ事業から撤退するなど大胆な決断に期待が高まった津賀一宏社長だが、現在は長期低迷中だ。再生の突破口はどこにあるのか。パナソニックの現役社員・OBに提言してもらった。
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