1月に起きたウクライナ航空機の墜落を巡り、イランは今後ウクライナと情報を共有しない考えを明らかにした。イラン政府が墜落の原因はミサイル誤射だと知りながら事実を隠ぺいしようとしたことを示唆する機密情報をウクライナ政府が公開したためとしている。ウクライナ国際航空752便は1月8日、イランが駐イラク米軍への報復攻撃を開始した数時間後に墜落した。西側諸国はイランが発射したミサイルがウクライナ機を撃墜したとの見方を示した。イラン軍は当初この疑惑を否定し、数日後に誤射を認めた。ウクライナのテレビ局「1+1」のニュース番組「TSN」は2日、墜落時に近くを飛行していたイラン民間機と航空管制塔の会話記録を公開した。それによると、軍とは別組織のイラン航空当局は、墜落がミサイル攻撃によるものである可能性が高いことを墜落直後に認識していた。